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安全と経営は一体もの

安全衛生は企業の経営にとって重要なものと位置づけられています。経営で大事な指標は主に3点あります。

①品質(Quality)
②コスト(Cost)
③納期(Delivery)


これらは売上額とともに、数字として確認しやすい指標です。
品質の良いものを安く短納期で納品すること。これが会社を成長させるための大事な条件であることに異論ありません。これらに以下の項目が加わります。

④安全(Safety)
⑤環境(Environment)
⑥法令順守(コンプライアンス:Compliance)

たとえ赤チン災害であっても災害が多い職場では落ち着いて仕事をすることができません。また災害が多い職場では、3S(整理・整頓・清掃)に問題があったり、またこれらが原因で品質トラブル、歩留まり低下、生産遅れ等が起きることも考えられます。高品質、低コスト、短納期、そして高い生産性を確保するためにも、「安全安心な職場」づくりをされることをお薦めいたします。安全は、QCDを支える大事な指標なのです。

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安全第一

「安全第一」という言葉があります。なぜこの言葉が世界に広まったのか、その経緯を紹介します。

「安全第一」は、1900年代初頭、USスチールのゲーリー会長が経営方針で示したものです。

当初の方針は、「生産第一・品質第二・安全第三」でした。当時の時代背景からすれば普通のことだったでしょう。

この期間、① 災害が多発(ある程度は覚悟の上であったであろう)

     ② 職場が混乱して不良が多発、品質は低下

     ③ 第一に掲げた生産量が、労働災害と不良の多発により 大きく落ち込んだ

そこで、「安全第一、品質第二、生産第三」の方針へ変更しました。

その結果、① 労働災害は大きく減少した

     ② 労働環境が整備されたことにより、品質が向上した

     ③ 生産活動が活性化され、生産が飛躍的に向上した

長期的視点に立てば、目先の生産量を増やすことより、QCDの基本となる安全管理を重視することが会社の成長に欠かせないことが理解できます。この考え方が欧米先進国を中心に認識されている訳です。